2016年07月14日
会津に行ってきました vol3

感謝
今日は、肉屋です。

しつこく続き
前々回が、馬肉の大まかな説明。前回が、馬肉を加工している会津畜産さん。
で、今回は総括
まず、国産馬肉は、軽種馬(おもにサラブレットとか、アラブ種など)の『赤身』の馬肉以外は、ほとんどないということ。綺麗なサシの入る馬肉は、重種馬(道産子みたいなでかい馬)からしか取れなくて、カナダからの輸入(一回80頭を空輸
)がほとんどだということ。
他にも、豚や牛のオスは、男性ホルモンの影響で、肉質自体が硬くなったり、また獣臭がきつくなるなどの理由で、生後間もなく去勢されるのですが、馬は、去勢されないそうです。
これは、あまり影響がないということもあるのですが、牛や豚ほど、肉にすることを専門に肥育している農家さんがいないという事が、一番影響しているんじゃないかとのことでした。
よく調教された馬は、肉用に出荷される馬の3倍で取引されるそうですし、もともとは競走馬を育てようとしているわけですから、肉用に出荷されるのは、3番目の目的になるわけです。
そんな話をしてから、お昼は、馬肉の焼肉屋さんに行きました

怒られてしまうかもしれませんが、本当に辺鄙なところにあります
もともとはお肉屋さんだったのですが、横で馬肉の焼肉を食べさせているうちに、そちらの方が忙しくなって、そのおかげで繁盛店になったそうです。
お肉自体はほとんど並んでいないのですが、オーダーすればカットしてくれるそうです。
お店の中は、入ってすぐのところの土間に8人掛けのテーブルがあり、小上がりに4人用のテーブルが二つ、私たちは2階の座敷に行ったのですが、こちらは宴会ができる二間続きの座敷で、この時も、横は10人くらいの青年団風の集まりでした。
にくやは、鍋は食べたことはあったのですが、焼肉は初めてで、その美味しさにびっくりでした!

これは、ロースの刺身で、なかなか手に入らないのですが、今まで食べたどんな馬刺しよりおいしかったです。

まったりと柔らかく、ほのかな甘みと、後味の良さ。
ちなみに会津畜産さんの専務さんは、子供のころから辛子味噌(コチュジャン)でしか食べたことがなく、東京でニンニクとショウガが出てきたときは、びっくりしたそうです。

こちらは、ばら肉の味付け。
甘い味付けになっています。でも、おいし~~!
最近の赤身志向には、ピッタリの焼肉です。ばら肉ですが、和牛や、豚肉に比べあっさりしているので、塩で食べるのは、あまり合わないかもしれませんが、この甘いタレとの相性はばっちりでした!!

そして今回一番の衝撃はこちら!

馬のモツのソフト煮です。
そのままでも食べられるのですが、焼いて食べるとびっくり!!
おいしいんです!!
牛や豚の内臓とは、全くの別物で、臭みもなく、ただ甘みのある感じで、いや~~びっくりでした!
というわけで、肉屋では、この馬肉の焼肉用バラスライスと、モツのソフト煮を、置くことにしました!
今週末には、店頭に並べる事ができると思うので、ぜひ食べてみてください!!
最後に馬の肥育場所を見学したのですが、ちょっとびっくりするくらいのハエの量で、写真はあまりありません。
でも、勘違いしないでほしいのですが、肉屋が見学している和牛や、豚の畜舎はっきり言って、ほかのところよりはるかに衛生面で気を使っていて、綺麗(といっても、他と比べてですが・・)なんですが、ここは、同じくらいきれいだし、匂いに関しては、暑い日に行ったにもかかわらず、気にならないレベルでびっくりしたくらいなんです!!
が、ハエだけは異常に多かったです。
専務さんいわく、『馬にハエはつきもの』らしいです。
こんな感じで、無事視察も終了して、帰ってきました。
知らないことが本当に多くてびっくりの視察でした。
ちなみに専務さんは、イケメンでした!

あまり並びたくないタイプです・・・
今日は、肉屋です。


しつこく続き
前々回が、馬肉の大まかな説明。前回が、馬肉を加工している会津畜産さん。
で、今回は総括

まず、国産馬肉は、軽種馬(おもにサラブレットとか、アラブ種など)の『赤身』の馬肉以外は、ほとんどないということ。綺麗なサシの入る馬肉は、重種馬(道産子みたいなでかい馬)からしか取れなくて、カナダからの輸入(一回80頭を空輸

他にも、豚や牛のオスは、男性ホルモンの影響で、肉質自体が硬くなったり、また獣臭がきつくなるなどの理由で、生後間もなく去勢されるのですが、馬は、去勢されないそうです。

これは、あまり影響がないということもあるのですが、牛や豚ほど、肉にすることを専門に肥育している農家さんがいないという事が、一番影響しているんじゃないかとのことでした。
よく調教された馬は、肉用に出荷される馬の3倍で取引されるそうですし、もともとは競走馬を育てようとしているわけですから、肉用に出荷されるのは、3番目の目的になるわけです。
そんな話をしてから、お昼は、馬肉の焼肉屋さんに行きました

怒られてしまうかもしれませんが、本当に辺鄙なところにあります

もともとはお肉屋さんだったのですが、横で馬肉の焼肉を食べさせているうちに、そちらの方が忙しくなって、そのおかげで繁盛店になったそうです。
お肉自体はほとんど並んでいないのですが、オーダーすればカットしてくれるそうです。
お店の中は、入ってすぐのところの土間に8人掛けのテーブルがあり、小上がりに4人用のテーブルが二つ、私たちは2階の座敷に行ったのですが、こちらは宴会ができる二間続きの座敷で、この時も、横は10人くらいの青年団風の集まりでした。
にくやは、鍋は食べたことはあったのですが、焼肉は初めてで、その美味しさにびっくりでした!


これは、ロースの刺身で、なかなか手に入らないのですが、今まで食べたどんな馬刺しよりおいしかったです。


まったりと柔らかく、ほのかな甘みと、後味の良さ。
ちなみに会津畜産さんの専務さんは、子供のころから辛子味噌(コチュジャン)でしか食べたことがなく、東京でニンニクとショウガが出てきたときは、びっくりしたそうです。

こちらは、ばら肉の味付け。
甘い味付けになっています。でも、おいし~~!

最近の赤身志向には、ピッタリの焼肉です。ばら肉ですが、和牛や、豚肉に比べあっさりしているので、塩で食べるのは、あまり合わないかもしれませんが、この甘いタレとの相性はばっちりでした!!


そして今回一番の衝撃はこちら!

馬のモツのソフト煮です。
そのままでも食べられるのですが、焼いて食べるとびっくり!!

おいしいんです!!
牛や豚の内臓とは、全くの別物で、臭みもなく、ただ甘みのある感じで、いや~~びっくりでした!
というわけで、肉屋では、この馬肉の焼肉用バラスライスと、モツのソフト煮を、置くことにしました!
今週末には、店頭に並べる事ができると思うので、ぜひ食べてみてください!!
最後に馬の肥育場所を見学したのですが、ちょっとびっくりするくらいのハエの量で、写真はあまりありません。

でも、勘違いしないでほしいのですが、肉屋が見学している和牛や、豚の畜舎はっきり言って、ほかのところよりはるかに衛生面で気を使っていて、綺麗(といっても、他と比べてですが・・)なんですが、ここは、同じくらいきれいだし、匂いに関しては、暑い日に行ったにもかかわらず、気にならないレベルでびっくりしたくらいなんです!!
が、ハエだけは異常に多かったです。

専務さんいわく、『馬にハエはつきもの』らしいです。
こんな感じで、無事視察も終了して、帰ってきました。
知らないことが本当に多くてびっくりの視察でした。
ちなみに専務さんは、イケメンでした!


あまり並びたくないタイプです・・・

余談ですが、白馬というのは、遺伝的に少し弱く、病気になりやすいため、長生きはほとんどしないそうです。
特におしり周りに、人間でいえば癌みたいな病気になりやすく、しっぽの振り方がおかしくなるので、すぐにわかるそうです。
余談②、会津で辛子味噌を使っているのは、力道山の影響と言われていますが、専務曰く確証はないそうです。でも、最初に使い出した肉屋さんは、今でも力道山の娘さんと交流があるそうです。だから、多分本当じゃないかな~とのことでした。
特におしり周りに、人間でいえば癌みたいな病気になりやすく、しっぽの振り方がおかしくなるので、すぐにわかるそうです。
余談②、会津で辛子味噌を使っているのは、力道山の影響と言われていますが、専務曰く確証はないそうです。でも、最初に使い出した肉屋さんは、今でも力道山の娘さんと交流があるそうです。だから、多分本当じゃないかな~とのことでした。
Posted by オニクヤサン at 16:35│Comments(0)
│肉のこと