2010年07月15日
今週のブタちゃんと、口蹄疫

今日は、肉屋です。

今週も小笠食肉センターより、フックラブタちゃんが肉屋に搬入されました。


いつも90Kを越える大物を選んでいますが、今回は、85Kのもの。
肉屋は、健康だからこそ大きくなれると思っていて、大きく育ったブタちゃんを優先していますが、実は、大きいからいいというものではなく、脂がしっかりとして厚いブタちゃんを、選んでいます。

お肉が、口の中に入ってまず感じる味は、脂身の味です。
その後噛んでいくうちに、肉本来の旨味を感じていきます。
そういった意味でも、脂が臭くなくて、かつ甘味を持った物がいいわけです。
そこで肉屋では、余分な水分を飛ばす為に、骨がついた枝肉状態で吊るしているわけです。

吊るす事によって美味しくなるというよりも、吊るす事によって、余分な水分がなくなり、本来持っている甘味が感じやすくなるといった方が、正解かもしれません。
肉屋は、畜産農家さんが、丹精込めて育てたブタちゃんを、より美味しく頂くお手伝いをしています。
そういった意味でも(ちょっと強引ですが)、今回の一連の宮崎県知事の発言は、ガッカリデス。
利害関係や、思想や感受性の違いがあるので、あまり政治的な発言はしたくないのですが、あえて感じていることを言うと、知事の発言は、政治家ではなく、次の選挙(知事選か、衆議院議員かは分かりませんが)へ向けた、政治屋のパフォーマンスにしか見えません。
種牛が大事なのは分かります。
民間の種牛も、県預かりの種牛も同等に扱って欲しい生産農家さんの気持ちは分かります。
でも、それはもう十分特例を使って、5頭も救済したと思うのです。
ココで大事なのは、特例を使ったことによって、国際的に日本が『汚染国』となっているということ。
輸入量に比べればはるかに少ないですが、輸出がストップしている事実。
先日の、ステーキセールに使ったサーロインステーキですが、本来なら、香港の高級ホテルに輸出されるはずのものでした。

それが出来ない為に、急遽本来売れるべき単価より安く肉屋に来たわけです。
このように日本各地で影響をいまだに受けている業者もいるし、近隣の畜産農家さんも、移動制限が解かれなければ、いつまで経っても生活のめどが立ちません。
個人の権利や主張をきめ細かく汲み取るのは、政治家ならばあたりまえのことです。
しかし、公共の利益が優先する場合は、ちゃんと説得するのも政治家の役目だと思うのです。
知事は、この責任を放棄して、短くインパクトのある言葉でマスコミを使ってあおっているようにしか見えないのです。
あくまでも、肉屋個人の考えなので、もっと深い考えがあってのことかもしれません。
もう少し事態を見たいと思いますが、将来の展望が開けるように解決して欲しいです。


今週も小笠食肉センターより、フックラブタちゃんが肉屋に搬入されました。



いつも90Kを越える大物を選んでいますが、今回は、85Kのもの。
肉屋は、健康だからこそ大きくなれると思っていて、大きく育ったブタちゃんを優先していますが、実は、大きいからいいというものではなく、脂がしっかりとして厚いブタちゃんを、選んでいます。

お肉が、口の中に入ってまず感じる味は、脂身の味です。
その後噛んでいくうちに、肉本来の旨味を感じていきます。
そういった意味でも、脂が臭くなくて、かつ甘味を持った物がいいわけです。
そこで肉屋では、余分な水分を飛ばす為に、骨がついた枝肉状態で吊るしているわけです。


吊るす事によって美味しくなるというよりも、吊るす事によって、余分な水分がなくなり、本来持っている甘味が感じやすくなるといった方が、正解かもしれません。
肉屋は、畜産農家さんが、丹精込めて育てたブタちゃんを、より美味しく頂くお手伝いをしています。
そういった意味でも(ちょっと強引ですが)、今回の一連の宮崎県知事の発言は、ガッカリデス。
利害関係や、思想や感受性の違いがあるので、あまり政治的な発言はしたくないのですが、あえて感じていることを言うと、知事の発言は、政治家ではなく、次の選挙(知事選か、衆議院議員かは分かりませんが)へ向けた、政治屋のパフォーマンスにしか見えません。
種牛が大事なのは分かります。
民間の種牛も、県預かりの種牛も同等に扱って欲しい生産農家さんの気持ちは分かります。
でも、それはもう十分特例を使って、5頭も救済したと思うのです。
ココで大事なのは、特例を使ったことによって、国際的に日本が『汚染国』となっているということ。
輸入量に比べればはるかに少ないですが、輸出がストップしている事実。
先日の、ステーキセールに使ったサーロインステーキですが、本来なら、香港の高級ホテルに輸出されるはずのものでした。

それが出来ない為に、急遽本来売れるべき単価より安く肉屋に来たわけです。
このように日本各地で影響をいまだに受けている業者もいるし、近隣の畜産農家さんも、移動制限が解かれなければ、いつまで経っても生活のめどが立ちません。
個人の権利や主張をきめ細かく汲み取るのは、政治家ならばあたりまえのことです。
しかし、公共の利益が優先する場合は、ちゃんと説得するのも政治家の役目だと思うのです。
知事は、この責任を放棄して、短くインパクトのある言葉でマスコミを使ってあおっているようにしか見えないのです。
あくまでも、肉屋個人の考えなので、もっと深い考えがあってのことかもしれません。
もう少し事態を見たいと思いますが、将来の展望が開けるように解決して欲しいです。
Posted by オニクヤサン at 00:01│Comments(0)
│今週のブタちゃん
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種牛 安平【今日起こったニュースまとめ】at 2010年07月15日 04:01